手塚英孝賞 第5回 受賞作発表
手塚英孝(てづか・ひでたか)
                        (1906〜1981)

 山口県光市生まれ。1931年4月、「ナップ」に短編「虱」を発表。侵略戦争と絶対主義的天皇制支配のもとで、小林多喜二らとともにたたかう。宮本百合子没後、「多喜二・百合子研究会」を組織。生涯にわたる多喜二研究は、『小林多喜二全集』の完成と、評伝『小林多喜二』に結実された。日本民主主義文学同盟常任幹事、『民主文学』編集長を務める。『落葉をまく庭』で第5回多喜二・百合子賞受賞。
 民主主義文学会は、プロレタリア文学の時代からの作家であり、小林多喜二・宮本百合子の研究家であった手塚英孝氏の業績を顕彰し、新しい評論の書き手の育成をめざして、2000年に「手塚英孝賞」を設けました。
 2年ごとにその間に発表された小林多喜二・宮本百合子を中心とするプロレタリア文学、戦後の民主主義文学についての文芸評論を対象に選考し、主として新人の優れた評論に授賞します。
 『民主文学』、民主主義文学会支部誌、その他の文学雑誌および単行本として発表されたものを対象とし、公募は行っていません。

 受賞作品 ■
・第1回(2000年)
 『一九二八年三月十五日』から
     『地区の人々』へ 
                                  乙部宗徳
・第2回(2002年)
 ナターリヤ・バランスカヤ
  『ありふれた一週間』をめぐって
                                  伊藤知代
                 (須沢 知花)
・第3回・・・選考の結果、該当作はありませんでした
・第4回(2006年)
  『埋もれてきた群像 ―高知プロレタリア文学運動史―』に
                  猪野 睦   

 

第5回 手塚英孝賞発表


北村隆志 「若い世代のための宮本百合子入門」 に
 受賞者・受賞作
 北村隆志(きたむら・たかし 1963年生まれ。東京都調布市在住。民主文学会会員)
〔文学会代々木支部誌『クラルテ』2号(2007年11月発行)掲載〕
 受賞のことば
 十七年蝉より一年早く、初めて評論を書いてから十六年目に栄えある賞をいただくことができました。家で飼っているカブトムシもこれからサナギになり、六月には五十匹以上の成虫がでてくるはずです。わたしも評論家見習いから一人前の文芸評論家に脱皮するのにもうひとふんばり、この賞は怠け者の私のしりをたたく意味だと受けとめています。『クラルテ』の仲間の皆さん、選考委員の皆さん本当にありがとうございました。