受賞のことば
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矢本浩司 |
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下関に住んでいたとき、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟から、中本たか子について講演の依頼を受けました。それまで中本たか子に関心を持つことはありませんでしたが、これを機として、彼女の文学と人生の研究に着手しました。研究の成果は、拙著『文学と内なる権力』(翰林書房、二○二四年十月刊)に「中本たか子小伝」としてまとめることができました。執筆にあたっては、「実証性」と「批評性」と「現代の読者」を強く意識しました。下関(角島)は中本たか子の生誕地であり、地元では現在も顕彰されています。中本たか子の親族をはじめとする地元のみなさんのご協力が、執筆のアドバンテージになりました。
この度の受賞につきましては、大変光栄なことと存じています。目下、『すおう文芸』(山口支部)に「中本たか子の時代 戦後編」を書きながら、中本たか子の書簡の翻刻に取り組んでいますが、今後の研究・執筆の励みになります。
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