【声明】
「改憲三分の二体制」の打破へ、野党と市民の共闘の
いっそうの発展を

 昨年五月の前大会以降、歴史の本流と逆流が真正面からぶつかり合う、戦後かつてない激動的な新しい時代に入っています。七月の参議院選挙で改憲勢力は、憲法を争点にしないという策略で国民の目をそらし、憲法改正の発議に必要な三分の二体制を作り上げたものの、野党と市民の共闘は全国三十二の一人区のすべてで野党統一候補を実現させ、十一の選挙区で激戦を制して勝利し、改憲勢力を震撼させるという大きな成果をうみ、さらに十月の新潟県知事選では野党と市民の統一候補が「原発再稼働は認めない」という旗印のもと圧勝しました。この道こそ安倍暴走政治をストップさせ、改憲勢力を少数派に追いこむ道であることを、国民の多くが実感しています。
 野党と市民の共闘は安倍政権の暴走に対抗して、戦後の平和運動、労働運動を担ってきた潮流が過去のいきがかりを乗り越えて、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」という画期的な共闘組織をつくりました。私たち文学会もその一翼を担っています。三・一一後に広がった市民の運動が大合流し、「市民革命」ともいえる時を迎えているのです。
 「核兵器廃絶、平和と自由、民主主義の擁護・発展、国民生活の向上、そのための協力・共同の追求」を掲げる日本民主主義文学会は、広がる市民運動とともに、この時代の岐路にあたって全力で民主主義の擁護、発展のために力を尽くしてきました。
 きたるべき衆議院選挙で、野党と市民の共闘を発展させるならば、安倍内閣の暴走にストップをかけ、「改憲勢力三分の二体制」を打破することは十分可能です。文学会は会外の文学者との共同を重視し、十一月号では、自民党改憲草案に反対する作家、評論家、翻訳家らが登場し、時代への危機感を共有しました。
 野党と市民の運動が掲げているすべての国民の「個人の尊厳」という問題は、個人の尊厳がさまざまにおかされている現代という時代にあって、人間の内面の自由と人間の尊厳を守る文学の営みにとっても重要な課題です。
 私たちは戦後史上かつてない野党と市民の共闘という流れが、いっそう発展するために力を尽くし、近く想定される衆議院選挙で安倍暴走政治をストップさせ、「改憲三分の二体制」を打破することを広く呼びかけるものです。

   2016年12月4日                    
日本民主主義文学会第4回拡大幹事会

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