【声明】

北朝鮮による三度目の核実験に抗議し、
核・ミサイル開発の即時中止と六カ国協議への復帰を強く求める

 北朝鮮は十三日、二〇〇六年と二〇〇九年に続く三度目の地下核実験を成功させたと発表した。弾道ミサイル技術を用いたロケット発射実験に引き続いて行われたこの核実験は、国連安全保障理事会決議に反する暴挙であり、国際社会における核兵器全面禁止の流れに逆行する乱暴極まりない挑戦である。日本民主主義文学会は、北朝鮮の今回の蛮行に対して強い怒りをこめて抗議する。
 私たちは、北朝鮮が国際社会の一員として国連安保理決議を直ちに受け入れ、一切の核・ミサイル開発・実験計画を放棄して、無条件で六カ国協議による対話と交渉に踏み出すことを強く求める。
 同時に私たちは、関係各国に対しても、この問題の平和的解決と六カ国協議再開のために力を尽くすことを要求する。北朝鮮への軍事的対応の志向は、北東アジアの緊張を高める愚策でしかない。特に私たちは、日本政府が、憲法に反した「集団的自衛権の行使」などの方向に進むのでなく、平和的解決のため国際社会の協力と結束の中心に立つことを求める。
 広島、長崎の悲惨な体験を持つ被爆国で、憲法九条を有するわが国が、核兵器廃絶の先頭に立ち、世界平和に向けて積極的役割を果たしていくことを、私たちは強く訴えるものである。

   2013年2月14日    
日本民主主義文学会常任幹事会  

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