2025年10月号 作品紹介

     
 


「アイン」 最上裕
 イスラエル大使館前のデモ隊の中に、昌志は娘の美咲に似た若い女性を見た。

「螺旋の波」 横田玲子
 病院の相談員をしている涼子が面接する人の書類に郷里の友人と同じ名前があった。

「見よ、今日も、かの蒼空に」 成沢方記
 竜飛岬の「トンネルじん肺根絶記念碑」を訪れた一行とボクは岩手で旧交をあたためた。

「ギフトカード」 佐藤トラ
 コロナの二度目の緊急事態宣言が出て、私はシルバー人材センターに職を求めた。

「刻をつなぐ」 新木伸秋
 盲学校の先生を定年退職した父が、駅までの土日のバスがなくなるので困っていた。

「ネフスキー通り」 馬場雅史
 宮古島・ネフスキー通りは、ロシア・サンクトペテルブルグにつづいていた。


 
       

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