2025年9月号 作品紹介

     
 


「ラストラン」 かがわ直子
 事故を起こす前に辞めようと思っていた送迎ボランティアを、雅之は無事終えることができた。

「夏の日に」 進藤良次
 良夫の家は昆布採りの漁師をしていた。この年は雨も降らず連日昆布採りが続いていた。

「故郷遺産」 井上通泰
 ハルの孫の宗男には、生まれた時から軽い障害があり、今でも幼さを残していた。

「ヒマラヤ杉」 石井斉
 身寄りのない河島英二は精神病院に入院して二十年が過ぎていた。

「母を看取る」 鬼頭洋一
 入院していた母が特養に戻りたくないと言うので、長男の町田と一緒に住むしかなかった。

「家族」 松尾喜生
 連れ合いが僕をマツヲさんと呼ぶのは結婚まで二十八年の交際期間があったことによる。


 
       

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