2012年6月号 創作小説紹介


     
 
 「線量計」  風見 梢太郎
   恩師の葬儀に参列するため郷里に戻った私は、原発で働いていた老人に出会う。
 「若葉の繁る頃」  青木 資二
   教員三年目の美樹は、校長との面談で数値目標、実績をあげることを求められる。
 「分限免職」  鴨川 耕作
   一度の戒告処分のため、主人公は日本年金機構への門戸を閉ざされ、解雇される。
 「月見草」  満吉 栄吉
   十代で家計を支えてきた定時制高校の生徒が、より収入を得るために退学する。
 「終焉」  林田 遼子
   四十年間、精神科病院に入院していた妹が亡くなったという知らせが、兄から届く。
 
 
       

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