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目  

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永井 潔 「鱓の呟き その二」

 『ごまめの呟き』の第二弾。日本の文化伝承における「あいまい」の功罪に新しい光をあてた「ガセネタ天国の長閑な残酷」と、友人への手紙の形式で発表された構造主義批判、なかでもソシュールの「共時言語学」、チョムスキーの「潜在文法論」への新しい批判の試みは、識者の間に衝撃的波紋を呼び起こしはじめている。
 光陽出版社 1,575円

永井 潔「戦後文化運動・一つの軌跡」

 終戦直後から民主主義文化運動への積極的参加の過程で埋められた著者の初期論文の集約。文化運動論的色彩が「一つの軌跡」をなす貴重な文献。
 光陽出版社 2,625円

田島 一 「ハンドシェイク回路」

 長年の思想・賃金差別を闘い和解を勝ち取った沖元は、定年間近に社運をかけた開発プロジェクトに組み込まれ、そのひどい労働実態を初めて知る。働きやすい職場づくりのために、労働者との絆を新たに結びながら奔走する共産党員の姿をリアルに描く。
 新日本出版社 2,100円
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小林雅之 「上を向いて歩こう」

 格差・貧困社会のなかで、今もっとも注目を浴びる「首都圏ユニオン」。その育ての親が綴る非正規労働者や青年たちへのメッセージ。東京公務公共一般労働組合の機関紙『公共一般』連載をまとめて単行本化。
 本の泉社 1,260円

池上日出夫 「アメリカ 不服従の伝統」

 アメリカの「天命」に対して、独自の手法と内容の異議申し立てを行った様々な人がいた。その代表的といってよい聖職者、知識人、作家たちとその著作を取り上げ、アメリカの歴史の中で「明白な天命」に抗った意味を考える。
 新日本出版社 2,310円

越 広子 「山襞」

 旧家に継母を迎えた昭子。軍需工場に青春をみつける信次。家・戦争・女・党……矛盾に目覚め、やがて人生を共に歩みゆく二人。「信次の出立」はじめ8篇を収めた著者初の作品集。
 民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

津上 忠 「不戦病状録抄」

 「戦ってもんは、いつも貧しか同士が殺しおうて酷か目にあうと……」痛憤は悲しいまでに現代を撃つ。デビュー作「乞食の歌」(補訂)はじめ戦争と歴史をとらえた作品選集
 本の泉社 1,365円
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長瀬加代子 「ふたご山のおじぞうさん」


 私家版

平野庄司 「北のわらべ唄」

 北羽新報や秋田さきがけ新報に連載され、好評だった「わらべ唄」の切り絵エッセイが1冊の本になりました。日が暮れるまで夢中で遊んだあの頃、なかよしのあの子、隣の○○ちゃんやいじめっ子の××君、みんなと歌いあった楽しい日々がよみがえります。
 秋田文化出版 1,365円

神戸直江 「坂道の花」

 身体障害者になったひとりの男性が、リハビリテーションの過程で獲得した精神の変革をテーマに描く。

 文藝出版 1,600円

妹尾倫良詩集 「あいさつ」

 娘、夫、父を相次いで失う。悲しみの淵に立ちながらも著者は、愛する人との日々や暮らしに静かに向き合う。
  手帖舎 1,300円

田村光雄 「化粧する男」

 人材派遣会社に登録する息子の身代わり勤務。60歳を過ぎた男は慣れない手つきで化粧を…。表題作をはじめ、アトピーに苦しむ若者、老いの切なさなど、生き難い現代をとらえた短篇小説全7篇を収録。
 民主文学会発行、光陽出版社発売 1,575円
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茂山忠茂・秋元有子 「奄美の人と文学」

 「お富の場合」「小さな逃亡者」など全4篇の茂山忠茂による小説と、秋元有子による島尾敏雄、一色次郎らの作家論を収録。
 南方新社 1,680円

苫 孝二 「小樽の街と渋谷の街で」

 小樽で育った一人の少年が、定時制高校卒業を機に上京し、印刷工、「赤旗」新聞記者を経て渋谷区議会議員になった。その折々にしたためてきた作品をまとめた短編小説集。
 文芸社 1,575円

右遠俊郎 「小林多喜二私論」

 没後75年。多喜二はなお現代に語りかける。初期短篇から『防雪林』『一九二八年三月十五日』『蟹工船』『党生活者』『東倶知安行』など、小説を書く者の視点から『私』を論じ、知識人の問題を解く。多喜二をさらに深く読む待望の書。
 本の泉社 1,600円

松田解子自選集第七巻 「リンドーいろの焔の歌」

人間愛とたたかいの松田文学。戦前・戦後に発表されたままになっていた新発掘の長短編の小説群、詩、ルポ、評論を含めてその全貌を網羅した自選集。第7巻は、「秋晴れ」「足音」ほか、戦後の短編小説24編を収録。
 澤田出版発行、民衆社発売 3,990円

相田百世木遺句集 「高尾・峠道」

 新俳句人連盟 1,000円
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白木よう一 「彼らのルビコン川」

 カエサルの名文句『賽は投げられた』という後戻りのできない真情を、著者・白木よう一は主人公の憲三に投影した。それは労働組合結成という信念に突き進む、新たな改革でもあった。反戦、思い出、思想を小説・詩・旅紀行に綴った一冊。
 東銀座出版社 1,500円

奥沢 拓 「大姫と義高」

 木曽義仲の嫡男義高は、源頼朝の長女大姫の許婚者として鎌倉へ送られるが…。時に義高11歳、大姫はわずか6歳。大姫は7歳にして貝のように固く心を閉ざし、生涯その心が開かれることはなかった。時代の波に翻弄されてゆく人間像を描いた表題作のほか、『耳』『竜神伝説』『その後の大姫「夕笛」』の3編の時代小説を収めた短編集。
 文芸社 1,260円

吉岡弘晴 「人生を二度生きる」

   私家版

やまぎしかきわ 「リレーランナー」

  文藝出版 800円

福山瑛子 「矢臼別の人々」

  私家版 1,300円
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千曲山人 「一茶に魅せられて」

  文藝出版 1,000円

加藤 長 「梅の屋の若者たち」

 東大闘争を扱った、小説「東大闘争」、それぞれテーマが異なる4つの作品を収録。旺盛な筆力に青春のロマンが躍動する、社会派的ともいえる作品群。
  同時代社 2,100円

青木陽子 「雪解け道」

 〈政治の季節〉を駆け抜けた団塊世代の青春! K大学に入学した生駒道子。サークルに入り恋愛もし、新しい世界に触れてゆくが、革マルら暴力学生の活動に次第に疑問を持つようになる。1960年代後半の学園闘争を背景に、道子の政治的目覚めと成長を描き、「団塊の世代」に「私たち、まだまだやるべきことがたくさんある」と熱きエールを送る長編。
  新日本出版社 2,520円

東郷秀光 「私の英文学」

 研究の出発点となった論文「『嵐ケ丘』覚え書」ほか、エッセイや書評など、研究誌・紀要・雑誌等に書いたものを収録。著者が英語・英文学に関わってきた理由をこめた一冊。

  本の泉社 2,100円

野川紀夫 「時の轍」

 「希望退職」と「死」のはざまで、人間としての誇りが人生を刻み、二十一世紀への轍となった。時代を撃つ感動の長編。(『民主文学』連載)
  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,890円
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中川益夫 「相互作用」

  中井書店 2,100円

吉岡健二 「法径堂」

  私家版

吉屋行夫 「灰色の研究」

 「不登校」という社会現象は、当事者が意識するとしないにかかわらず、自己と他者に対する憎悪と殺意をも秘めて進行します。「いじめ」と「虐待」もまた、子どもたちのあらゆる「非行」「問題行動」「少年犯罪」とともに社会的共通項をもつ、自他に対する精神的肉体的「殺人」の過程でもあります。
  清風堂書店  2,500円

水野昌雄 「続・歴史の中の短歌」/「続・続・歴史の中の短歌」

  生活ジャーナル 2,500円/1,800円
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須田 勇 「赤い小かぶのうた」

  創英社 私家版

工藤一紘 「秋田・反骨の肖像」

  イズミヤ出版  1,680円

堺 田鶴子 「百日紅」

 光の中に立っていたい。わたしの人生だから……。戦争をかすかな記憶に残し、日々を懸命に生きてきた。キーパンチャーの職を得て、子育て、姑との葛藤、組合運動、友との永訣……。八篇の短篇世界は戦後の女の叙事詩。
  民主文学会発行、光陽出版社発売  1,500円

早乙女勝元 「人魚姫と風車の町で」

 人魚姫とアンデルセンの国デンマーク。高福祉の最先進国であり、幸福度世界一とされる国の人々の暮らしを、写真を交えて綴る。
  草の根出版会  2,310円

碓田のぼる 「渡辺順三研究」

 真に自分自身の現実生活の中から、生きた感情を歌はなくてはならない。啄木以来の生活派短歌に階級的視点を導入した渡辺順三。戦前の評論集を掘り起こし、その現代的意義を検証する。
  かもがわ出版  2100円
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山本 司 「初評伝 坪野哲久」

 病魔に冒された我が身を省みず、同志でもある妻・山田あきと共に過ごした闘争の日々。人々を守るため、軍靴の響きが高まる中で弾圧に抗し、平和を求めた抵抗の歌人の軌跡を、歌を手掛かりに検証する待望の研究書。
  角川書店  4200円

新船海三郎 「藤沢周平 志たかく情あつく」

 封建の時世に一個の人間として生きようとする下級武士の姿をとらえて描いた藤沢周平。99年刊「人生に志あり藤沢周平」をもとに、「白き瓶」論を加えて改訂。藤沢文学の魅力をさらに深く味わう作家・作品論。〔「人生に志あり藤沢周平」(本の泉社 1999年刊)の改題改訂〕
  新日本出版社  1995円

松田解子 「髪と鉱石」

 人間愛とたたかいの松田文学。戦前・戦後に発表されたままになっていた新発掘の長短編の小説群、詩、ルポ、評論を含めてその全貌を網羅した自選集。第5巻は、「髪と鉱石」「老師」ほか、戦前・戦後を通じての鉱山小説を収録。
  澤田出版発行、民衆社発売  3990円

かなれ佳織 「回転釜はラルゴで」

 門を閉ざし監視カメラの見張る小学校。民間委託・効率化の嵐のなか、1年契約の若い給食調理員の息苦しさを救うのは何か。働く現場と人々を細やかにいきいきと描き、今日を鋭く問う。第7回民主文学新人賞受賞作。
   本の泉社    1365円

実盛和子 「埴生の宿」

    手帖舎     1500円
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大宮 純 「夜空を駆ける」

   せせらぎ書房   1000円

山田郁子 「疎開家族」


   ケイ・アイ・メディア   1470円

右遠俊郎 「国木田独歩の短篇と生涯」

 明治の作家国木田独歩の生涯を辿って、短篇形成の道筋を追う。伝記か批評か――近代文学の形成と挫折を追尋する試み。

   私家版    1400円

なかむらみのる 「郵便屋さん」

 人から人へ、手紙の配達をとおして、心を運び、心をつなぐ郵便屋さん。その日常に押し寄せる民営化の波は、郵便局を頼りにつつましく暮らす庶民と、それと結びつく労働者の誇りをも押し流してゆく。民営化前夜の苦闘する郵便屋さんの姿を、郵便局に勤めていた著者が、熱き連帯の思いを込めて描く珠玉の掌編小説集。
   新日本出版社  1680円

奈良達雄 「若杉鳥子─その人と作品」

 数奇な生い立ちをバネに、文学の創造と社会進歩のために力をつくした美貌のプロレタリア作家。その生涯と作品を、同郷の著者が浮き彫りにする。

  東銀座出版社  1,500円
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望月昭一 「詩集 雑草退治」

  文藝出版    1,000円

阿部誠也 「青森の文学その舞台を歩く」 上

 青森県内が舞台となった作品の場所へ、著者は実際出むいていく。高木恭造「陽コあだネ村」、寺山修司「悲しき口笛」、川上健一「翼はいつまでも」他多数の文学作品を紹介。

  北の街社  1,890円

乾 葉子 「いたどりの唄」

  詩人会議出版  頒価 1,800円

山中郁子 「倦まざりて来たりし――私的覚書と半生の拾遺」

 国会議員を3期18年勤めた元参議院議員・山中郁子さんの自伝的エッセイ集。第3部「南からの走り書き」は、鹿児島に移り住んで以後の近況報告的エッセイ。

  光陽出版社  2,200円

浜練太郎 「ジロものがたり」

  私家版  頒価 300円
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山崎寿美子 「つれづれの想い――山崎寿美子自選集」

 「物書きは、素っ裸になるくらいの勇気がなくてはいけない」 山崎文学は、この言葉を心に書き継がれてきた。過ぎし半世紀の家族の物語を軸に、平和への願い、老いへの心構えなどを綴った自選集。

  桂書房  1,785円

山田忠音 「奔流」

 病魔のとりつきも、倒産も、「運命」などであってたまるものか-。小腸クローン病という、発症原因も治療方法も不明の難病と28年間闘った著者が綴った、遺稿を含む初の小説集。働く者の誇りが命と愛の賛歌を響かせる。
   民主主義文学会発行、光陽出版社発売  2,300円

北條元一 「『ハムレット』論」改訂版、「『ハムレット』の現代に呼びかけるもの」

 マルクス主義文学・芸術論の開拓者、北条元一が若き日に上梓した入魂の労作を、現代表記に直して刊行。「「ハムレット」はなぜあのように愛されるのか」「復讐はなぜ遅れるのか」などの謎に筆鋒鋭く迫る。「『ハムレット』の現代に呼びかけるもの」は、北条の絶筆。再び「ハムレット」を読み返し、感得したことを綴ったメモをまとめる。「ハムレット論」の続編というべき一冊。
 本の泉社 2冊セット 3,360円

碓田のぼる 歌集「花昏からず」

 長谷川書房 2,500円
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長瀬佳代子 「春の日の別れ」

 やわらかな光の下で、しずかに向き合う生と死。
 かたくなだった心が、ゆっくりと融け出す、小さな春の物語。

 手帖舎 1,500円

浅尾忠男 「象徴の亡霊」私家版

 頒価 200円

中川益夫 「うねり」

 中井書店 2,100円

川本幹子 「イン・ザ・ボックス」

  さぬかいと叢書8 頒価 1,500円
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近藤瑞枝 「春のあらし」

 卒業式の演壇に、どうして児童全員の絵よりも「日の丸」なのか。―表題作はじめ、平和と人権への著者の熱い思いが読む者の胸をたたく。

  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

本田 功 「愛の教師」

 筆者が講義をするにあたっては、自分の実践とその中で考えた事を基にして進めた方が、受講者に親切だと考えた。本書は、その目的のために筆者が教育活動の中で体験したことや思索したことを中心に編集したものである。
  本の泉社   1,500円

北野敏子 「時を抱く」

 祖母の思い出を書いた「彼岸桜」、持続点滴をしながら病室で書いた「曇天の飛行機雲」など、著者初の短編小説集。

  本の泉社   1,470円

前川史郎 「『溶鉱炉の火は消えたり』物語 第二集」


  私家版 1,500円
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有賀 宏 「悠久の旅中国」

 ふり返ってみれば、「前事不忘 後事之師」の思いをつよく刻み込んでいる隣国・中国。その歴史と現在、広大な自然と生活、習慣…。大らかに明るく生きる人々への尊敬と親近感がにじみ出る旅の記録と随想。

  光陽出版社  2,100円

阿部はじめ 「語り部覚え書」

  私家版    300円

原 恒子 「雪の坂道」

 注文した天ぷらそばの値を知るや一目散に店を飛び出した母の後ろ姿。1本の橋の向こうに女が必死で生きる世界があること…。暮らしに追われる切なさと、それでも生きる心のぬくもりに満ちた15編を収めた短編小説集。

  民主文学会発行、光陽出版社発売  1700円
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能島龍三 「分水嶺」

 戦後生まれが戦争を書く。見たことも、体験もない“あの日”をひたすら追う。山で死んだ友を、息子の人生を、母を、愛する人を思って……。現代社会への誠実な批判と明日への希望がつくりあげた、静かで深い9編の短編小説集。
  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

阿部誠也 「あおもり文学の旅」

 日本の近代文学史のなかで、多くのすぐれた作家を輩出した青森県。陸羯南をはじめ、葛西善蔵、石坂洋次郎、太宰治、寺山修司など40人の足跡をたどりながら、青森県の文学系譜を明らかにする。『陸奥新報』連載を単行本化。
  北方新社 1,365円

山下性太郎 「山下性太郎論考」 さぬかいと叢書8

  非売品

村雲貴枝子歌集「水滴の華」

  私家版 2,000円
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宮城 肇 「さまよえる子ら」

 自分らしさとは何なのか、どう生きればよいのか―。中学2年の担任教師と家出した生徒との行き交いを描いた表題作を含む、子育てと教師生活に題材をとり、著者36年の教員生活を結晶した全9編を収録。
  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

森 与志男 「普通の人」

 都立高校の卒業式で起きた「日の丸・君が代」の強制。内心の自由を行使し着席のまま「君が代」を歌わなかった教師たちは処分され、起立したが歌わなかった主人公の宗方謙三も、大きな岐路にたたされる。権力の弾圧のなかで「普通の教師」は何を考え、どう行動しようとしたのかを感動的に描く長編。
  新日本出版社  2,730円

小林 勇 「みずのないみなと」


   NPO・横浜の水を考える懇談会

皆見春実 「ナースコール」

 厳しい医療現場とそれぞれの家庭の狭間で様々なトラブルを抱えながらも懸命に闘うナースたちの姿を描く。笑いと涙と感動の五話。

  創栄出版発行、星雲社発売 1,300円
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山形暁子 「愛と平和と文学に生きる」

 母として、女性として、平和を願うひとりの人間として生きてきた、著者の心情とは-。長年勤めた銀行を退職し、作家として新たな人生を歩き始めた山形暁子が、愛と平和への想いを込めて綴った言葉をまとめた一冊。
  本の泉社  1,500円

山城達雄 「監禁」

 土地も心も、美ら海も山も、そして命さえも……。乱暴に踏みしだくアメリカと基地。小さな南の島が背負った重荷に、抗うことで生きようとする人びとを静かな筆致で描き出す。

  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

青井 傑 「東山道武蔵路 (とうさんどうむさしみち)」

 古代七道の一つ東山道。K市に見つかった遺構を歩いた日、突然、ひとりの婦人が悲鳴をあげた。滑走路?……婦人は沖縄出身。いったい何があったのか――。表題作「東山道武蔵路」はじめ、つましい庶民の暮らしにも影を落とす戦争の痛ましさを鎮める佳篇群。
  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

松田解子 「おりん母子伝 桃割れのタイピスト」

 人間愛とたたかいの松田文学。戦前・戦後に発表されたままになっていた新発掘の長短編の小説群、詩、ルポ、評論を含めてその全貌を網羅。第2巻は、「おりん母子伝」「桃割れのタイピスト-続おりん母子伝-」を収録。
  澤田出版発行、民衆社発売 3,990円
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千倉一郎 「風鈴」

 瀕死の重傷から奇跡的に生還した主人公を待ち受けたのはC型肝炎だった…表題の短編と生きざまを刻む5編の詩も収録。

  新風社   1,050円

本田 功 「愛の教師」

 筆者が講義をするにあたっては、自分の実践とその中で考えた事を基にして進めた方が、受講者に親切だと考えた。本書は、その目的のために筆者が教育活動の中で体験したことや思索したことを中心に編集したものである。
   本の泉社   1,500円

柏 朔司  「風花の頃」

 1950年、レッドパージとアメリカの対日占領政策に敢然と立ち向かった学生たちがいた。東北大学イールズ闘争を出発に教員生活から社会変革へと、平和・真理・愛を求めつづけた著者の半生を映す短編小説集。
  民主文学会発行、光陽出版社発売 1,700円

碓田のぼる 「石川啄木と石上露子」

 啄木歌「地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風をきく」の鋭い分析と今日的意義を解明し、明治の社会主義詩人・山口孤剣、半封建社会の中で真実の愛を求めた石上露子との同時代性を探る。石川啄木生誕120年記念出版。
    光陽出版社   1,050円
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田中山五郎 「五・一広場」

 それは「つくられた騒擾罪」であり、まぎれもない政治的弾圧であった。被告の一人、当時20歳だった勇一にとって、20年もの長きにわたる裁判闘争は青春のすべてを投げ打ってのたたかいであると同時に、「家」をふくめた時代の“しがらみ”との苦しいたたかいでもあった。
   本の泉社    1,800円 

大浦ふみ子 「ながい金曜日」

 時は9.11同時多発テロの起こった四ヵ月後。六百人の人減らしをもくろむS重工。しかし職場には、「辞めずにがんばろう」と励ます先輩たちがいた。
 表題作に短篇2編を加えた書き下ろし。

   光陽出版社    1,000円

稲沢潤子  「早春の庭」

 「未来を担う子どもを育てる」希望に燃え、みずほが就職した民間保育園。だが、定員の倍近い子どもを抱えたうえ、仕事に疲れ果て退職する仲間が相次ぐ。みずほは、保母養成学校に入り学ぶ中で自分の職場が当たり前でないことを知る。安保闘争直後の時代に、無権利の職場で組合の結成にふみだす保育士たちのたたかいと成長を描く長編。
   新日本出版社    2,200円 

松田解子  「おりん口伝」

 人間愛とたたかいの松田文学の全貌を網羅した自選集。第1巻は、「おりん口伝」を収録。明治期の苛酷な労働現場に生きた女性を描いた記念碑的な大作。第1回多喜二百合子賞、第8回田村俊子賞受賞。
  澤田出版発行、民衆社発売    3,990円
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佐藤静夫  「八月からの里程標」

 あの八月の日から六十年余。時代の諸相を文学にえぐって問い返し、ひとすじに歩いてきた著者の近年の評論集。トーマス・マンの足跡を訪ねた1974年のドイツ紀行日誌も併催。

  光陽出版社    2,000円

大波一郎  「詩人 日柳燕石」

 幕末の志士、日柳燕石は、平和を願う憂国の志士でもあった。その熱気と遠謀、情念に彩られた生涯がここにある…。燕石の遺した多くの詩や研究書をもとに燕石の人生を描く。生誕190年を前にした長編歴史小説。
  本の泉社     2,100円

山中光一  「文学史を考える」

 文学が時代とともにどう移りかわってきたのか。なぜ、そのように変化をしてきたのか、文芸の表現理念の根底にある環境や社会基盤の変動との関連性を論究する。
  名著出版     2,800円

柴垣文子  「おんな先生」

 「せんせい!」駆けよる子ども。「すばらしい!」私の口ぐせ。山峡の里に三十余年。子どもたちが荒涼とした社会の風にとばされないように……。おんな先生のひたすらな願いが心に届く。
  民主文学会発行、光陽出版社発売  1,700円
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前川史郎  「前川史郎集 第一集」

   私家版    1,200円

倉橋綾子  「永い影」

 戦後生まれの世代は戦争責任とは何の関係もないのか。疑いや迷いの果てに、戦争を心から悔いて逝った父の責任とみずからの戦後責任を受けとめてきた、戦後生まれの主人公の姿とその足どりを描く小説。
  本の泉社      1,680円

日本民主主義文学会 板橋支部編 「城北文芸短篇撰 第二集」

  群青社発行、星雲社発売   2,000円

中川益夫  「ルーヴルでの時」

  中井書店      2,100円
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千曲山人  「一茶を探りて」

  文藝出版      1,000円

篠垤 潔  「がん旅情 放浪編」 

 広島において零歳で被爆した大内吉典は、一九九五年以来、体内のがんと対峙しつつ、被爆者の権利を認めない国との争いも続けていた。がんとの一進一退の攻防が続く中、吉典の生命を賭した闘いの日々は、さらに激しさを増してゆく。
  碧天舎     1,575円

青木陽子 「日曜日の空」 

 恵子、美佐、邦子。五十代半ばの三人の女性が抱える子どもの結婚や仕事の問題、避けられない親の介護。「結婚と出産は別」「一緒に住まなくても家族」という子どもたちの価値観に驚きつつ向き合っていく。幸福とは? 家族とは? 人生の転換点にある女性の生き方を考える長編。『女性のひろば』連載の単行本化。
  新日本出版社   1,995円

山形暁子  「山形暁子短編小説選」

 胸ときめかせた出会いの日も、ふいに訪れた離別の日も、今は遠い。義父母との確執の日も、病躯をおしての労働とたたかい、子育ての日も、すでに過ぎた。女が自立して生きるとは…。真っ直ぐに生きたい女の真情が溢れる11編を収録。
 民主文学会発行、光陽出版社発売  2,800円
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須田 勇  「詩集 結婚」

   私家版

旭爪あかね  「風車の見える丘」 

 農業大学に入学し風車に魅せられた、新、ゆかり、榛名、拓郎、靖は、卒業後の夢を語り合い歩み出す。データの改ざんを命じられ会社を辞めた新は農業を始めるが、そこで藪崎千華と出会う――。前作「稲の旋律」のその後の進展とも交差させ、生きがたい時代に夢と理想を追い求める青年たちの苦悩と希望を描く。
  新日本出版社    1,891円

碓田のぼる  「不滅の愛の物語り」

 明治・大正・昭和を生きた幻の歌人、石上露子の新たな到達点を示す、著者の発掘にかかわる多くの詩を紹介。

  ルック       1,890円

高橋久視  短編集 「山桜」

 第一部では太平洋戦争の始まるころの中学生たちを描いた表題作他5編を、第二部では、戦争が終わった後の悲しみを描いた4編を収録。
  さぬかいと叢書7   1,500円
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松田解子  「乳を売る・朝の霧」 

 わが子に与えるべき母乳すら売らねばならぬ貧しき女性の痛切な姿を刻む「乳を売る」 、女だけの催し"五月飯"の日の老女らのユーモラスな振舞いを通し、哀しくも逞しく生きる寒村の女を力強く描いた「朝の霧」等、戦前・戦中の七作品に、自らの文学の核となった少女期を回顧した晩年の作二篇を併録。プロレタリア文学に母性という視点を加え、虐げられてきた女性の新たな目覚めを追究する著者の精選作品集。
  講談社文芸文庫  1,365円

武井 明  「政令三百二十五号」

 著者は戦後「政令三百二十五号」違反で逮捕され大学を追われる。その後、労働組合結成に立会い組合活動を活発に行う。本書は著者七十五年間の人生を物語る。そこには著者の「強靭な精神のありよう」が見て取れる。アメリカ軍事占領下の日本の暗い混乱した社会情勢のもとで、理不尽な現実に屈せず果敢に戦う若者の結城と希望を描く小説集。
  光陽出版社     1,700円

工藤 威  「遥かサハリン島」

 母の口から紡ぎ出される記憶にない島での出来事。中国残留日本人孤児に我が身を重ね、現代を生きる息子。戦後六〇年。そこには、未だ語られぬ生の営みがある。

  群青社発行、星雲社発売   2,100円

橋本迪夫  「戦中派教師の体験的独白」

 人生に最も大切な思想形成期を戦争時の混乱に埋没させられた著者が、国民総動員による戦争体制中、人間の自由を完全に抹殺され、軍隊では死を強要される。本書は、明治以降軍国化されていく天皇の臣民としての教育政策を見つめ、敗戦によるその破局に共感。 今、愛国心の培養の名の元に進められている「教育基本法」の改悪阻止を強く主張する必読の書。
  らくだ出版      1,260円
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阿部誠也  「評伝 津川武一」

 小説「燃える津軽」、アルバム「津川武一の軌跡」、そして-「評伝 津川武一」。津川が放つオーラに魅了され、その秘密を追及した著者の到達点。1部で政治家津川のドラマチックな生涯、2部で最後まで持ち続けた文学への熱き思いを作品からよみとる。
  北方新社       1,890円

神林規子  「泥だらけの手帖」

 戦死した祖父の遺品「泥だらけの手帖」。美穂はゆっくり頁を繰る。妻子への別れ、軍務のこと…。と、美穂の目が止まる。「慰安」って…? 表題作「泥だらけの手帖」を始め8編の短篇小説集。

  民主文学会発行・光陽出版社発売 1,700円

日本民主主義文学会・編 「小説の心、批評の目」

 文学が、社会と人間の真実を描き、人間とは何か、人はどう生きるかを表現するにはどうしたらいいのか。戦後60年の転機に、文学会内外の多彩な作家・評論家・研究者の協力を得て、文学の心、表現方法、批評、民主主義文学について考える。書き始めの人も、これまで書いてきた人にも役に立つ新しい文学入門の書。 →詳細
   新日本出版社  1,905円

なかむらみのる  「日本共産党救援センター物語 新潟県中越大震災」

  04年10月23日。突き上げる揺れが襲った! 家族や知人は? 全国から救援に走り始める人々。そのなかで日本共産党は、いち早く全国救援センターを立ち上げた。センターに集まった人々と被災者の間で織りなされる、多様な交流をリアルに伝えるドキュメント。苦難のなかから希望を見出してゆく人間ドラマを、「多喜二・百合子賞」受賞作家が描く!
   新日本出版社  1,260円
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松田解子   自選集第4巻 「女性苦」   

 人間愛とたたかいの文学、時代を読み解く文学集。戦前・戦後に発表されたままになっていた新発掘の長短編の小説群、詩、ルポ、評論を含めてその全貌を網羅。第4巻は、「女性苦」ほか、埋もれていた小説を多数収録。
  澤田出版発行、民衆社発売   3,990円

伊豆利彦  「戦争と文学」

 日本が戦争に踏みこみ、国のためということが強調されて、国家権力が人々の生活をおびやかしはじめた現在、これらとはげしくたたかった、作家・小林多喜二の生涯と文学は、読者の胸に新しい生命をもってよみがえる…。
  本の泉社     2,000円

横田昌則  「靴紐を結んで」

 フリーターの青年が、ふと手にした求人ビラを縁に、重度知的障害者の共同作業所へ。仕事に戸惑いながらも人とのつながりの大切さに気づいてゆく、現代青年の生き方を描く。

  新日本出版社   1,995円

民主文学短編小説集 「時代の波音」

 戦争法、国旗・国歌法、イラク派兵、有事法制……そして憲法改悪策動。あるいはリストラ、老い。20世紀末から21世紀初頭の激しい歴史の波濤と人生の一瞬を切り取り、戦争体験、恋愛・結婚、労働現場のたたかいなど多彩な世界を描き、明日を語る作品群。民主主義文学会創立40周年を記念して最近の10年間から精選。 →詳細
   民主文学会編集・発行、新日本出版社発売  2,200円
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石井正人 「言葉、通じてない?」

 「どうしてわかってくれないの?」――日常しばしば口をつくこの言葉。職場で、家庭で、ネット上で、多くの現代人が悩むコミュニケーション不全について、そのしくみと言葉の歴史から考えます。言葉を客観的にとらえることで、その背後にある社会の問題も見えてきます。自分の言葉を見つめ、自信を持つのに役立つ本。
    新日本出版社   1,680円

永井 潔 「あぶなゑ」  

 テロと戦争、拉致と強制連行、その堂々めぐりの原点は? その謎を解くのはアナタ、アナタしかいない。ちょっとオツな、小説と世相雑談。

   本の泉社     1,890円

右遠俊郎 「アカシアの街に」

 戦争へと突き進んでいく「旧満州」大連で、器械体操に熱中し、白線帽の青春をおくる俊郎。軍国少年ではないが反戦の思いにも至らず、友人の死を悼みながらも自分の「死」を納得できないまま、やがて時代の嵐に巻き込まれてゆく。俊郎の葛藤を自身の青春と重ねて描き、戦後60年の「有事」時代に警鐘を鳴らす自伝的小説。
   新日本出版社     1,995円
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野崎梅子  「鉄路の証言」

 1952年、国鉄青梅線小作駅で貨物車流出事故が発生、翌53年1月、1人の気弱な青年が強盗予備容疑で逮捕された。想像を絶する拷問による自白強要……。「青梅事件」15年余にわたる裁判闘争はこうして始まった。
  光陽出版社     2,000円

山口守圀  「短編小説の魅力」

  鋭い切り口で人間や社会の一断面を鮮やかに描き出す短編小説――。時の支配権力をも揺さぶったプロレタリア文学から15編,そして敗戦後の1950年代の作品を中心に15編を紹介。濃密な文学世界へ案内する。
   海鳥社       1,365円

碓田のぼる  エッセイ集「坂道のアルト」

 言葉のもつ力を求めてうたいつづける著者の初エッセイ集。命への深い洞察とあたたかいまなざし、歌人たちのみずみずしい感性とその"歌のちから"への限りない愛惜の念あふれる。

  光陽出版社      2,000円

廣岡宥樹  「未明のとき」

 1960年夏、生きる座標の定まらぬ未明のとき、安保闘争に遭遇した私大生、金木陽三。襲いかかる官憲の暴圧に、陽三は憲法にいう主権者とは何かを自問しはじめた。敗北落胆の中から、あらたに民主的な日本人の精神風土の芽生えを描き出す。
  光陽出版社    1,700円
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澤田章子  「一葉伝 樋口夏子の生涯」 

 女性で初めて紙幣の肖像になった樋口一葉。代表作「たけくらべ」「にごりえ」などにほとばしる、明治時代の貧困と身分差別の中で生きる庶民の涙とため息、そこへの深い共感。その作品と二十四年の生涯をたどり、時代の制約を背負いながらも社会と人間の真実を描く作家への成長を描く。一葉の実像に迫る画期的評伝。
  新日本出版社   1,890円

安東智穂 「詩集 希望のありかは」 

    あやの里書房    本体600円

松山和男  「南崗は還らず」

       私家版    頒価1,500円

入江良信  「渚に立つ」 

沖縄戦北部戦線の、「鉄血勤皇隊」「女子学徒隊」に動員された若者たちを描く長編。

    光陽出版社   1,800円
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佐藤豊彦  「民次郎一揆余聞」

 義のために身を挺することの尊さ、切なさ。文化十年4000人ともいわれる百姓達が弘前城亀甲門に押し寄せた。藩政改革の引き金にもなった大一揆の顛末を民次郎の兄のように慕った青年龍太の目を通して津軽の四季と暮らしの中に描く。
    北方新社     1,890円

永井 潔  「美と芸術の理論」

 『芸術論ノート』『反映と創造』など、芸術理論の哲学的究明に鋭く問題提起し、数々の論争を巻き起こした著者が、いま改めて「永井芸術論」の真髄を語る! 70年代から最近までの30年余にわたる著者の重要論文を集成。その思想と理論の進化をたどる。
       光陽出版社   2,000円

松田解子 「女の見た夢」

 この巻は、作者が故郷での二年間の教師生活を放棄して上京以後、敗戦を迎えるまでの約二十年の期間に限って、自伝的要素の濃い作品を中心に構成されている。

      澤田出版発行、民衆社発売    3,990円

猪野 睦  「埋もれてきた群像」

 高知における1930年代のプロレタリア文学運動をまとめた著書。 サブタイトルは 「高知プロレタリア文学史」。初出は高知新聞。1997年1月1日から3月7日にかけて連載(65回)したもの。
    私家版  2,625円
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猪野 睦  「文学運動の風雪」

    西村謄写堂  2,500円

永野朝子  「三池炭鉱」上・下

1959年、三池炭鉱労働者を襲った1200人の指名解雇攻撃。炭鉱労働者の娘、愛原百合とその家族が、人間の尊厳をかけたたたかいにたちあがる。その熱い息吹と力を今日に伝える長編力作。

   新日本出版社    各2,520円

黒藪次男  「凍土」

半世紀たった今でも、拭い去ることのできないシベリアの記憶!厳しい寒さ、過酷な労働と飢え、骨と皮だけになって次々と死んでいく日本兵たち…。シベリア抑留とは一体何だったのか!?特別企画「今、戦争を考える」最優秀賞受賞。
    碧天社      1,680円

田中常夫  「深い霧」

島根半島の一漁村を舞台に、敗戦後の混乱した社会と、米軍基地のための土地収用に抵抗する青春群像を描く表題作「深い霧」のほか「枝は枯れず」「倉橋世津の生涯」を収録。

   光陽出版社    1,500円
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笠原美代  「セレベスの海底から」

池田二郎の青春をたどる
                   私家版

敷村寛治  「北の街」

絵や芸術を愛する心を潰えさせ、人間をすさませる戦争は、ついに父をも奪っていった。心のふるさとハルビンを舞台に、少年健作の日常を綴る15の短篇。しみじみと、平和の願いをのせて、いま静かに歴史に問いかける。
   光陽出版社   1,700円

長山高之  「レッド・パージと青春 資料編」

1950年・土佐電鉄不当労働行為事件の記録を保存する会発行
   なにわ文学出版部企画・編集  非売品

碓田のぼる 「石川啄木 その社会主義への道」

啄木の永遠の青年性と大衆性はどこからくるのか。歌人、啄木研究で著名な著者の論考集。啄木の思想的発展に光を当てている。

   かもがわ出版   2,200円
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入江秀子 「叫び」

冤罪はこうして作られる! 鹿児島県大崎町で、10年の刑に服しつつ、25年間無実を叫び続け、再審の開始を訴える一主婦の軌跡を描く。

   かもがわ出版   1,900円

永井 潔  「鱓の呟き」

戦後・民主的美術運動を創作と理論の両面でリードし続けてきた著者の思索は、いま、反映論と弁証法の深い洞察をもとに言語論へとひろがり、ITフェティシズムの現代批判へと連なる。殺戮と破壊、文化の混迷と荒廃に対抗する言語の力を問う哲学エッセイ。
   光陽出版社   1,905円

伊豆利彦 澤田章子 岩渕 剛 須沢知花 他共著  「いまに生きる宮本百合子」

戦前・戦後を通じて反戦・平和を掲げ、人間らしく生きることを求めつづけた作家宮本百合子。新しい時代の課題にこたえる作品の生命力、作家の生き方を第一線の研究者、作家から若手評論家ら6人が読み解く。新版全集完結記念の公開講座を一冊にまとめ、読めば思わず百合子の作品が読みたくなる絶好の入門書。
   新日本出版社   1,900円
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早乙女勝元 「ゴマメの歯ぎしり」

戦争は、なぜ、なくならないのか―。東京大空襲の語り部としてしたたかに、粘り強く、平和の重さを説き続ける著者の戦後史回想60年。

   河出書房新社    1,890円

松田解子、新船海三郎 「白寿の行路」

「おりん口伝」で第1回多喜二・百合子賞、第8回田村俊子賞を受賞した著者が、白寿をえた今、夫・大沼歩との出会い、花岡事件の衝撃、文学は何のためにあるのか、などを語り尽くす。

   本の泉社      1,500円

山口守圀   「文学運動と黒島伝治」

シベリア出兵の実体験に裏付けられた冷徹なまでのリアリズムで、農民の生活や軍隊の本質を生々しく描き、反戦文学に画期をもたらした黒島伝治。プロレタリア文学運動の変遷を辿りながら、あらためてその作品と生涯を検証する。
   海鳥社       1,890円
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今井文栄  紀行記「モンゴルの少女」

   山猫軒書房     2,000円

今井文栄  「ひろがれ平和の歌声」

   山猫軒書房     1,000円

吉屋行夫  「白い波」

1984年末、滋賀県東南部のある町で起きた強盗殺人事件。警察・検察による犯人でっちあげ、推認と可能性を並べただけの判決。真実を追求する若者と初老の男たち...。実際の事件を扱った小説。

   光陽出版社     1,600円
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大波一郎  詩集「花に襲われた恐竜」

   風媒舎     1,200円

大島博光訳・解説 「詩集不寝番」

若くしてアラゴンの指導を受け、状況の詩を発するゴーシュロン。
平和は眠りを許さない(宮本百合子)――「不寝番」は、まどろんだり眠気に気をゆるめたりするわけにはいかない。もしも夢があるとすれば、それは現実世界のうえに大きく眼をひらいて、未来をつくりだすものをはっきりと見すえての夢であろう。
    光陽出版社   2,100円

妹尾倫良   詩集「夢二夜」   


   K書房     1,200円
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早乙女勝元  「図説東京大空襲」   

小松崎茂ほか原体験者の絵画と未公開写真で再現する東京大空襲の実相。日米・国立公文書館の秘蔵写真400余点、一挙公開。戦争と平和の問題を考える―小・中・高校のサブ・テキストにも最適。
   河出書房新社  1,890円

猪野 睦  詩集「ノモンハン桜」 

8月のホロンバイル草原に咲きこぼれる地低い草花を、ノモンハン桜とおしえてくれたのは中国人青年だった。ノモンハン事件で死んでいく日本兵たちが、目前の地上に咲く可憐な桜の花に似た花に、無念と郷愁をこめてつけた名だったと、その時知った。

   ふたば工房   1,575円

松田解子  「地底の人々」   

小説(地底の人々;骨)、ルポルタージュ(花岡事件おぼえがき;遺骨を送って)、レポート・花岡事件と私(花岡鉱山をたずねて;花岡事件のこと;共楽館のこと;花岡事件の告げるもの)。
   民衆社     3,990円
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山本 司  歌集「カザルスの鳥」 

   ながらみ書房  2,940円

丹羽正明   作品集「ギヤマンほか」 

   丹羽正明作品集刊行委員会

長船 繁   「その瞳に」

    私家版     1,000円
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牧 梶郎   「アフリカから吹いてきた風」 

イスラム教徒のアフリカ青年に好意を寄せる娘。その恋愛と婚約への道筋を戸惑いながらも温かく見守る父親。父と娘の現代的な絆を通して"アフリカから吹いてきた風"を鮮やかに描く表題作はじめ、秀作五編。

   同時代社    2,625円

山下性太郎 「瀬戸の濱風」    

   さぬかいと叢書5 1,000円

土井大助  「よみがえれ小林多喜二」

詩(麻布の坂道;同志・小林多喜二に;小林多喜二先輩に;小林多喜二よ、よみがえれ―没後七〇周年記念)エッセー・講演(小林多喜二の詩と青春;人間・多喜二―三浦綾子「母」上演をまえに;ある日の志賀さん;奇蹟のような集大成―『小林多喜二全集』の完結によせて;暗黒の中の光芒―槇村浩と小林多喜二;多喜二文学の生命力―没後六十五年にあたって;党員作家・小林多喜二の眼;二十一世紀に生きる小林多喜二)
   本の泉社    1,365円
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松本ユキ子  「童女の化粧筐」    

大正ロマンの東京へ、自由を求めて出奔した若き黒田晴嵐。震災の惨禍の中で生命のはかなさを知る。故郷小倉へ戻って児童舞踊家 として名を成し、時の寵児とはなったが......。

   光陽出版社   2,310円

本田 功   短編集「咲子」     

表題作をふくむ13の短編の大半は、現代の教育における児童と教師の、解決が容易ではない悲しみや悩みにとりくんだ意欲作。短編「柿の実」では、戦後の子どもらにも惨禍をもたらした者たちを告発している。

   本の泉社    1,890円

窪田 精   「フィンカム」 

「フィンカム」は、敗戦直後、米軍占領下のきびしい時代に、朝鮮戦争時の米軍立川基地の内部で働く日本人労働者の世界をえがいたものである。当時の状況から、周囲の人々が占領軍当局の弾圧を心配してくれるなかで発表したが、弾圧はこなかった。(以下略。著者「あとがき」より)
   本の泉社    2,000円

高橋菊江  「家族のゆくえ」    

高校中退・家出とゆれながら自分さがしをする直美。危機に立つ家族のゆくえを苦悩する高校生・幹太の目線で描く。末期ガンの夫を看取る妻・杉江と平和運動に献身した夫・啓一との愛と別れ。
   ドメス出版   2,310円
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敷村寛治  「風の碑」

1920年代から暗黒の戦時下、そして戦後、病躯をおして活動する日本共産党員・白川晴一とあつい友情で結ばれた青春がこの国にはあった。重松鶴之助、伊丹万作、伊藤大輔、中村草田男、岩田義道…愛媛・松山中学の青春伝説はいまによみがえり、明日を語りかける。
   光陽出版社   2,500円

篠垤潔   「がん旅情・上」 

一九四五年八月六日、広島で、零歳で被爆した大内吉典は、様々な病に悩み、苦しみながらも、平和運動や執筆活動に懸命に勤しむ日々を送っていた。しかし、肉体に刻まれた原爆放射線後障害は、無情にも吉典の生命をさらに脅かすのだった―。家族にも知人にも、彼は真実を語らずに生きてきた。しかし、その沈黙が破られる時が来た…。被爆者の苛酷な生を鮮烈に描く力作長編。
   碧天社    1,500円

井上文夫  「無限気流」

日本の労働運動の根絶を企む大企業・財界の壮絶な攻撃に抗して、自由と民主主義を貫くN航空福岡空港の第一組合員で共産党員の大迫裕介。不当な昇給・昇進の差別にも屈せず、堂々と闘う つばさ の男たち。労使協調路線の罷り通る職場で、第二組合員との連帯の架け橋を築きあげる感動の長編小説!
   光陽出版社  1,500円

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大浦ふみ子  「匣の中」 

戦時に生まれ八歳で命を落とした弟を哀切に綴った名品「おとうと」、マスメディアの世論操作の内実に鋭く迫る「偏西風」「匣の中」、今日の子どもたちの変容を描いた「絵本の部屋」の四編を収録。

   光陽出版社  1,700円

林田遼子  「天皇が来た日」 

戦争が終って三度目の正月が来ようとしていた。私は熱い雑炊に、息をふうふう吹き掛けながら食べていた。早く食べ終えて、丸亀駅の踏切のそばで露天の店番をしている母さんと交代してあげたかった。踏切のそばは、レールの上を吹き抜けてきた風と関西汽船の船着き場から福島町を通り抜けてきた海の風とが混じりあう寒い場所だった。母さんの膝の関節炎は、冷えるのがいちばんいけない。私はこの冬休み、寒い夜の間だけ母さんに代わって店番をすることにしたのだ(「踏切」より)。短編小説集。
     光陽出版社  1,619円

乙部宗徳  「時代の転換点と文学」

第一回手塚英孝賞受賞の小林多喜二論「『一九二八年三月十五日』から『地区の人々』へ」、野間宏、福永武彦の戦後の出発を論じた評論、若い世代の文学動向論、現代日本文学の作家・作品論など、乙部宗徳全業績のなかから厳選十四編を収録。

     光陽出版社  2,000円
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松田解子  「桃色のダブダブさん」

幼い日、母に語りかけられた想いを胸に、1950年代、童話を生み出し続けた著者。その命を慈しむまなざしが、大人の心をとらえる。

    新日本出版社 2,000円

田宮良一  「たらちねの里」

信州を舞台にサンカ小説。山野を生計の場としたサンカの営みを小説にした2つの里物語。特殊な仕事、習慣を再現させて今に甦らせた小説は、背景に差別や反戦といった社会性を内包させている。一方で企業現場の労働者像をいきいきと描いた短編で作者の幅広さを提示していないか。
   東銀座出版社 1,500円

松沢信祐  「小林多喜二の文学」

人間の自由と解放を願う近代文学の歴史と精神を受け継ぎ、天皇制絶対権力の暴威に屈せず、日本文学の高峰を築いた小林多喜二。明治期以来の近代文学の進歩的流れに多喜二文学を正しく位置づけ、21世紀の国際社会に力強く光彩を放つその作品の意義と魅力を浮き彫りにする労作。新発見の多喜二書簡への論考を含む。
   光陽出版社  3,000円

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穐山 巌  「迷彩服の男」

「ライター貸してくんねかい?」カワセミに夢中になっていた私の後ろから、不意に若い男の甲高い声がした。振り返ってみると、百八十センチもありそうな痩せた男が、迷彩服を着て立っていた。その肩先に黒光りのする銃口が見える。私は一瞬背筋に冷たいものを感じていた。軍人とか、あるいは自衛隊などに対するアレルギーのようなものが私にはあるのだ。
    本の泉社   1,805円

能島龍三  「風の地平」

教員を辞し、理想に燃えて知的障害者の施設づくりに飛び込んだ正憲。だが、そこにあったのは社会に受け容れられるための忍従の強制だった。人間の可能を信じてはいけないのか、教育とは何なのか ―― 若い正憲の苦悩は現代を照射する。
    本の泉社   1,905円

工藤 威  「二輪草」  

保育所がない!わが子のため、高層密集マンモス団地に繰り広げられる若い父母たちのひと月の保育運動物語。

   群青社    1,800円
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渥美二郎 「ルック・アップ」

一人娘の小学校入学と同時にシングルファーザー1年生となった高校教師の僕。9・11テロ事件の翌年、グアムで僕たちを待っていた戦争の傷跡。教え子たちと平和や想像力について語り合う中、"イマジン"をテーマにした文化祭の劇の幕が上がる―。民主文学新人賞受賞の期待の作家、長編デビュー作。
   新日本出版社 2,000円

冬 敏之 「ハンセン病療養所」

 90余年にわたるハンセン病者への「強制収容・終生隔離」政策。戦時下、父・兄二人と共に幼くして療養所に入所させられた体験に基づく、冬敏之氏の文学作品。

   壺中庵書房  2,000円

奈良達雄 「文学の風景」

  1000字で読む日本文学
  著者が案内する文学散歩の世界。写真入り90余編を評論
   東銀座出版社 1905円     
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碓田のぼる 「短歌創作教室」 歌を愛するすべての人へ

  :体系的・発展的な短歌の入門書。
  添削指導で作歌のポイントを具体的に解明

   飯塚書店 2400円    

新船海三郎 「作家への飛躍」

1 作家への飛躍(作家への飛躍―小林多喜二と「防雪林」 小林多喜二と現代、「赤いリンゴも青かった」―宮本百合子の戦後の評論から)
2 いい心のいい文学(「戦後」の歩み出し、人の心―窪田精『廃墟燃ゆ』の世界、「ルールなき資本主義」への文学の挑戦―田島一『青の画面』、人間への信頼と明日への楽天―壺井栄『雑居家族』 ほか)
3 小説のふるさと(背中を押す「剛毅を」の声―宮本百合子「播州平野」、民主日本への決心の在りどころ―徳永直「妻よねむれ」、戦争と貧困の過酷さへの全身の抗議―壺井栄「二十四の瞳」 ほか)

   本の泉社  1905円    

旭爪あかね 「菜の花が咲いたよ」 

 ~ヒューマンドキュメンタリー~
 ひとりの農民運動家を中心に、仲間と家族、音楽をとおして、農業と食糧をまもる輪が広がっていく。感動のドキュメンタリー
   本の泉社 1700円   
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右遠俊郎 「桜橋」

表題の「桜橋」のほか、「金隠し幻想」「兄と弟」「白寿」「従兄弟」「福永君と巡補」「母の秋」「歳暮の客」「かえり船異譚」の八編を収録した、珠玉の短編小説集。

   本の泉社 1800円   

田島 一 「湾の篝火」(上・下)

1986年秋、大手造船会社を突如おそう7000人の大リストラ計画! 部下から「社員を大切にしない会社に未来はない」と見放され動揺する部長、吊るしあげられても家族の支えで耐え抜く若手工員と、彼を励ます仲間……。さまざまな思いが渦巻くなか、営利をむさぼる会社側と退職強要される男たちとのたたかいが、ダイナミックに描かれる。
  新日本出版社  2400円(上・下とも)  

冬 敏之 「風花」

ハンセン病文学・最後の作家。7歳から26年間をハンセン病療養所で生活、社会復帰後は患者であったことを明白にして就職、結婚そして父となった著者の遺作集。第34回多喜二・百合子賞受賞 「ハンセン病療養所」の著者。遺作「柊の花」「病み棄て抄」収録。
  壺中庵書房 1905円
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北條元一 「文学・芸術論集」

「北條元一氏はかりそめにものごとを考える人ではない。かれを文学・芸術にひたすら向かわせもるのは、その深さを究めたいとするかれの真率さである。古今、文学論、芸術論、美学論はさまざまに書き、著されてきた。しかし、七〇年になろうとするかれの評論活動に比肩できるものはない。ここに精選されたその一端がある。」佐藤静夫(文芸評論家)
  本の泉社 4761円 

福山瑛子 「イタリア・スペイン・ポルトガル 美を追って─驚きと発見の旅─」

 美術館や考古学博物館をめぐり、天才芸術家たちの至高の絵や彫刻に魅了された。スリに遭ったり、道に迷ったり。偶然の出逢いや、道連れになった人たちとの語らい……。こんな旅をしてみたくなる!
  本の泉社 1600円 

早乙女勝元 「戦争と子どもたち」

 昭和20年3月10日、12歳の少年は東京大空襲の劫火のなかを逃げまどい、奇跡的に生き残った―。
 あれから50余年。いまなお、世界の各地から、子どもたちの悲鳴が聞こえてくる。
 自らの体験をふまえ、行動する作家の眼がとらえた戦争の悲惨と子どもたちの現実。
  河出書房新社 1800円  
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右遠俊郎 「明治の碁」 ─本因坊秀栄の生涯─

 ──苦渋に満ちた布石の過程には、近代碁の形成に欠かすことのできない幾多のすぐれた星々があった。それらの星々の群れのなかで、天元に位置を占める巨星、その人こそ第十九世本因坊秀栄名人にほかならなかった。(「夜明け前の碁士たち」より)
  本の泉社 1600円  

鶴岡征雄 「夏の客」 

 寄辺なき人々の苦の世界を描く著者渾身の半自伝的短編小説集!
 1960年前後を背景に年少にして世の中へ歩み出た青年の懊悩!
 ● 「冬の恋」「吾妻橋にて」「蟹」など短編七編
  本の泉社 1905円  

原 健一 「我が村は美しく」(私家版)

  現代社会の混迷と展望を、農業・環境・教育に現れている具体的な問題を通して、人々の心をいやすような村づくりをしたいと願う農業技術員を主人公に、政治と社会の変革を目指す活動家や教師たちの生き方を描く
  1600円 TEL.FAX0263-59-2807 
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井上文夫 「濃霧」

 経営側の策動によって引き起こされた、労働組合の分裂。バラバラにされた労働者は、いかにして連帯を蘇らせることができるか。航空会社に働くさまざまな労働者の姿を、リアルに追求した短編集。
   文学同盟発行・東銀座出版社発売  1714円

神戸直江 「炎ありき 家族たちの辰野事件


  光陽出版社 2500円

笠原美代 「母の手のひら寒の星」


  『炭鉱地帯』編集室発行・TEL.FAX0944-51-2727 1500円
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瀬戸井誠 「遺品」

「日の丸」を拒む情あり戦場へ送りて死なせし子とつながれば――息子の戦死を胸にひめて、戦後を生きる老いた女流歌人の姿を、日本共産党の市議会議員の姿を通して描いた表題作他、雅子の詩/赤い靴/氷雨/など。

  文学同盟発行・東銀座出版社発売 1524円

旭爪あかね 「稲の旋律」

 人とのかかわりにおびえる女性と農業に立ち向かう男性、見知らぬ二人の心の通い合いを、瑞々しい感性と往復書簡という大胆な手法で描いた衝撃の話題作。
   新日本出版社 1800円    

森与志男 「戦後の風」

 激動の時代を全力で駆け抜けた青春群像を描く長編。松川事件前年の列車転覆事件の真相にも迫る話題作。

   新日本出版社 2900円  
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新船海三郎 「身を知る雨」

 1945年6月、大阪第3次大空襲で焼け出された一家は、北海道への開拓移植に応じた。が、そこは荒土の原野。棄てられた民は、掘っ立て小屋に犬猫同様に放り込まれ、野草で命をつなぎ、大地に刃向って鍬を入れた。が――。
 母を送って2年。運命の受容者だった母が最後にそれに抗った意思とは――。母を偲ぶ力作。
  本の泉社 1400円    

稲沢潤子 「早春の家」

  知的障害者施設へ重度の重複障害を持つ直也が転園してくることになった。職員達のとまどい、園生とのトラブルなど実弟をモデルに描いた障害者と施設職員の群像。短編「星の旅」も収録。

   大月書店 1800円   

風見梢太郎 「けぶる対岸」  

                         →著者のホームページ
 大企業の闇を描く!恋愛、友情、さまざまな心の起伏から見えてくるものは―大手通信社の研究所では、きびしい思想攻撃のもと、組合選挙で反社会側の候補を応援する若い共産党員昭彦らの動きがはじまる。
  
新日本出版社 2000円   
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小野才八郎 「一銭五厘の死」

 太平洋戦争末期、津軽地方の国民学校訓導が一銭五厘の切手を貼った赤紙で補充兵として入隊後の2ヵ月間を描いた表題作など8編。

  津軽書房 1800円   

神原孝史 「ペルーの子」

第一次ペルー移民の日から一世紀たった、その先覚者たちの声が聴こえなくなったとき、日系大統領の失脚ははじまった……。寡作な作家が巨木を刻むように百年の声を私小説で伝える、民主文学の異色作。
   本の泉社 1905円

金井 廣 「母・妻・友(茫茫その二)」 私家版

 
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小西 獏 「偽作家の戯言」

頑固一徹の男、源吉は唯物論者・無神論者として、墓を拒否し続けた…。著者のルーツを示す好短編「墓石」。飄々としたユーモアに親しみの湧くエッセイ「小説の書けぬ偽作家の戯言」。他、人生のベテランの滋味豊かな人格がにじみ出ている旅行記・エッセイ等心にしみじみ残る遺作集。

  文芸社  1000円    

川上重人 「シェイクスピアは『資本論』のなかでどのように描かれたか」

 マルクスはなぜ『資本論』のなかにシェイクスピアの作品を登場させたのか―「夏の夜の夢」「ハムレット」「ヴェニスの商人」などの美しい詩を織りこみながら、『資本論』の世界を文学の香り高く描いている。
  本の泉社  1200円     →著者のホームページ

稲沢潤子 「ぜんそく・アトピーの子どもたち」

アレルギーの病気がふえている/アレルギーの原因としくみ/食べ物によるアレルギー/アレルギーの原因をさがす/皮ふに出るアレルギー-アトピー性皮ふ炎/ぜんそくの発作のしくみ/ぜんそくをおこすアレルゲン/ぜんそくの治療-発作のとき/ぜんそくの治療-予防のために/入院しながら学ぶ子どもたち/先生に知ってほしいこと/友だちに知ってほしいこと/入退院をくりかえしながら/進学、就職、結婚/ぜんそくと私-玉田美希子さん(高校1年)/泳いで遊んでたくましく-ぜんそく児キャンプ/ぜんそくをのりこえて-ぜんそく児だったプロスポーツ選手
   大月書店 1800円   
 「糖尿病の子どもたち」、「腎臓病の子どもたち」、「心臓病の子どもたち」、「白血病の子どもたち」
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箭内 登 「夏めぐりて」



  文学同盟発行・東銀座出版社発売 1619円

中嶋祥子 「絵とエッセー 花かるた」 


  東銀座出版社 1905円