若い世代の文学研究集会

 第8回 若い世代の文学研究集会の案内 
あなたも小説、評論を書いてみませんか

当初、9月開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、日程を
変更し、オンライン(zoom会議)で行います。


日程: 2020年11月15日(日)午前9時受付 午前10時〜午後5時

◇対象者: 1971年以降生まれで小説や評論を書いている方、または書きたい方
◇講演と参加者の作品の合評を行います。

◇参加申込: 2020年9月末日(50枚以内の作品提出も)
◇参加費: 2000円(作品のコピー代・送料等)

◇パソコンやスマートフォンを使って、ご自宅から参加できます。終了後の懇親会もオンライン
 で行う予定です。
◇詳しいご案内はチラシを参照下さい。


  第7回 若い世代の文学研究集会の報告◆

 猛暑の八月三日、四日。多喜二ゆかりの神奈川県、七沢温泉の福元館で第七回若い世代の文学研究集会を開催しました。これまでは二年毎でしたが今年からは毎年の開催。参加者は要員含め十九名でそのうち初参加の方は四名でした。

 講師には風見梢太郎さん、青木陽子さんを迎え分科会でそれぞれミニ講演をして頂きました。作者の創作意図を踏まえてリスペクトしながらの作品合評。若い参加者から「この作品には光る原石がありますね」といった発言がされたり書き手が気づかないような発見があったと好評を得ました。提出された八作品に特徴的だったのは、社会を民主的に変革したいという情熱にあふれていたことです。ファンタジーや未来小説など、様々な作品の底流には、世代を超えて共通の思いがあると実感しました。小田原文学館まで足を伸ばしての文学散歩、講師は蠣崎澄子さん。飛び入りで三浦光則さんにもご協力頂きました。参加者の感想は十一月号に掲載されます。ご支援、ご協力ありがとうございました。
 (橘あおい)

      ◆ 第6回 若い世代の文学研究集会の報告 ◆

第六回若い世代の文学研究集会は、八月三日、四日、東京都足立区・千住介護福祉専門学校で開かれました。参加者は、北は岩手県から南は長崎県までと広がり、初めて参加した人が十人になったこと、都合で直前に参加できなくなった人もいましたが、作品も十一作品提出されるなど、今後につながるものになりました。参加者は講師・事務局含めて二十二人でした。この取り組みの中で、新たに三人が準会員に加入しました。

 なお、猛暑のため、終了後のオプション企画「宮本百合子を訪ねる千駄木界隈」の文学散歩は、樋口一葉記念館と「たけくらべ」の舞台に変更し澤田章子さんに講師を務めていただきました。
参加者の感想は、十一月号に掲載を予定しています。

  
 (橘あおい)
                                           

◆ 第5回 若い世代の文学研究集会開く ◆
 
 2015年11月14、15日、千葉県柏市のさわやか千葉県民プラザで、第5回目となる若い世代の文学研究集会を行いました。全体で20名の参加となり北は岩手、南は愛媛まで全国の若い書き手が集い学び合いました。
 今回は初めて分科会を基礎講座と創作専科のコースとし、能島龍三氏と仙洞田一彦氏を講師に迎えました。初参加の方が7名も参加し、実作を持ち寄って講師の指導を受けることができました。   
 基礎講座では小説の基礎を学びました。二時間ほどの能島氏の講義では、小説のテーマ、構成、人物と環境、視点などについての創作方法を学び、「創作にとって最も大切なものはモチーフである」「愛と苦悩を描く」という先人の言葉も紹介され「労働者のたたかいや政治的なことに限らず、作家が関心を持つ題材、テーマを自由に書くことこそ、民主主義文学の姿だ」と語りました。
 創作専科では「文学とは、テーマに対する答えではなく、優れた問いである」と講師の仙洞田氏よりお聞きしました。
 能島氏や仙洞田氏の言葉を聞いて、文学にどう対峙していくのか、まずその立脚点を見つめ直すことから始めていきたいと思いました。
 夕食後は参加者の自己紹介や作品創造の取り組み、悩みなど、お酒を酌み交わしながら交流しました。日頃は顔を合わせることのない仲間との文学談義が夜遅くまで盛り上がりました。
 2日目の散会後に井上文夫氏の協力で行った文学散歩では、隣の我孫子市の手賀沼のほとりにある白樺文学館を訪れました。多喜二とゆかりの志賀直哉、白樺派の目指した文学を学びました。
 仕事や家事、子育てなどの忙しさの中でなぜ、こんなに苦しい思いをして小説を描いているんだろうと、悩むこともあります。集会に参加して思いを語りあうと、また頑張って書いていこうと勇気をもらうことができます。
 この集会での学びを活かして、ここで出会った新しい仲間とも互いに励ましあいながら、今後も研鑽していきたいと思います。
  (橘 あおい)



 〈参加者の感想〉

               基礎講座に参加して
 (成田富月) 


 初めて参加した若い世代の文学研究集会、会場となったさわやかちば県民プラザが広くてきれいなのに驚きました。参加した皆さん、熱意をもって真剣に創作に向かう方ばかりという印象を受けました。
 参加した基礎講座では講師の能島隆三氏から、短時間でお聞きするのはもったいないほど多くのことを教えていただきました。
能島氏が先輩作家から聞いてこられた生の声を多数ご紹介いただき身が引き締まりました。
 この基礎講座ではモチーフの大切さを改めて確認し、自分のモチーフは何かという問いを投げかけられました。恥ずかしながら私は「どうしても書かねばならぬ」というところにまだ行き着いていません。書いて読み感じることを繰り返して、それでも書かねばならないと思えるか、確認するところから再スタートです。
 皆さんと同じ席で学び、交流させていただくことができて良い刺激をいただきました。今後じっくりと、書く心構えを確認していきたいと思います。
 

               創作専科に参加して
 (杉山まさし) 


 参加者の多くは、悩み、戸惑い、苦しみ、己の小説世界と表現と、その狭間でせめぎあい、日々格闘している。特別なことでなく、誰しもがそうなのだ。それがための文学研究集会なのであろう。
 講師の文学に対する態度に耳を傾け、実作を前に作者を交えて討論することは、きっと大きな財産となったはずだ。ならばこそ感じるのは、参加した一通りの感想だけでなく、一夜限りの良き邂逅で終わらせることなく、何らかの総括が必要ではなかろうか。
 箇条書きで良い。何が討議され、何が確認されたのか。何が問題となり、何が未解決のものとして残ったのか、等。これからもたゆまず表現し続けてゆくうえで共有すべき認識のようなものを。次はそのステージに立って作品に向き合えば良い。書くのも批評するのも、討議するのも。
 あるいは将来、そこで確認したはずの認識が間違っていたことに気づくような事があるかもしれない。文学者ならば、なおさら言葉に残すべきだと思う。これからこの世界に足を踏み入れる仲間のためにも。