第21回土曜講座 「名作を通して時代を読む(大正編)」 9月27日開講こちら
 土 曜 講 座 
 

 文字どおり、土曜日の午後2時からおこなわれる講座です。10年以上の歴史がありますが、ここ5、6年は「20世紀はどういう時代だったか」を統一テーマにして、半年を単位に、講座を続けています。
 20世紀の前半は、大量殺戮兵器の開発とあいまって、世界を巻き込む大きな戦争や残虐な破壊が繰り返されてきた時代でした。逆にいえば、その残虐さのなかから、いやすことのできない悲しみと苦悩の上に立って、歴史上初めて平和運動が人々のなかから生まれ、人々の心をとらえてきた時代でもありました。
 戦争は、そのもの自体が、人命、文化、自然の暴力による破壊ですが、単にそれだけではありません。たとえ戦場にかりだされなくても、個の尊厳の侵害、表現の自由の圧殺、価値観の一元化、弱者の切り捨てなど、自由ではなく強制が社会を覆い、暗黒の時代となります。
 20世紀の作家は、その感性と知性によって敏感にこれらの状況と拮抗し、時代に抵抗してきました。それ以前の作家と異なるのは、個と社会との関係がもっとも鮮明にとらえられた時代ということができます。

 講座では、最初の20世紀人といわれた「石川啄木」を皮切りに、「島崎藤村」、「志賀直哉と白樺派」「広津和郎と私小説の作家たち」「小林多喜二」「宮本百合子」「第一次戦後派の作家たち」「無頼派の文学者たち」など、その時代を代表する作家の作品と、思想の変化の軌跡を、作品をていねいに読むことによってたどってきました。講師にはその作家をよく研究してきた専門家があたっています。

第22回土曜講座
9月27日開講
「名作を通して時代を読む(大正編)」

 大正時代はわずか15年ですが、多彩な文学潮流が入り交じり、「労働文学」の誕生した時期でもあります。時代を代表する作家とその作品の鑑賞を通して、文学の新しい魅力を発見し、時代の変化を実感することのできる講座です。
 
講師陣
  祖父江昭二(近代日本文学研究者)
  稲沢潤子(作家)
  小林 昭(文芸評論家)
2008年9月27日〜2009年3月28日(第2・第4土曜日)全12回
午後2時から4時まで。日本民主主義文学会事務所にて。
定員18名(先着順) どなたでも参加していただけます。
受講料2万5000円(加入員は2000円引き)


   (日程) (作家・作品等)                (講師)

 1. 9月27日 武者小路実篤  戯曲「その妹」        祖父江昭二
 2.10月11日 萩原朔太郎   詩集「月に吠える」      祖父江昭二
 3.10月25日 有島武郎   「カインの末裔」       祖父江昭二
 4.11月 8日 志賀直哉   「城の崎にて」「小僧の神様」 祖父江昭二
 5.11月22日 芥川龍之介  「地獄変」          祖父江昭二
 6.12月13日 谷崎潤一郎  「痴人の愛」         祖父江昭二
 7. 1月10日 宮嶋資夫   「坑夫」           稲沢 潤子
 8. 1月24日 宮本百合子  「貧しき人々の群れ」     稲沢 潤子
 9. 2月14日 広津和郎    評論「散文芸術の位置」    稲沢 潤子
 10.2月28日 永井荷風   「花火」           小林 昭
 11.3月14日 梶井基次郎  「檸檬」            小林 昭
 12.3月28日 葉山嘉樹   「淫売婦」          小林 昭

お問い合わせ、お申し込みは、日本民主主義文学会までお早めにどうぞ。  
 電話 03−5940−6335 FAX 03−5940−6339 E-mail: info@minsyubungaku.org