第27回土曜講座    2012年1月14日開講
     
アメリカ文学への招待 ―短編名作を読む―
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 土 曜 講 座 
 

 文字どおり、土曜日の午後2時からおこなわれる講座です。10年以上の歴史がありますが、ここ5、6年は「20世紀はどういう時代だったか」を統一テーマにして、半年を単位に、講座を続けています。
 20世紀の前半は、大量殺戮兵器の開発とあいまって、世界を巻き込む大きな戦争や残虐な破壊が繰り返されてきた時代でした。逆にいえば、その残虐さのなかから、いやすことのできない悲しみと苦悩の上に立って、歴史上初めて平和運動が人々のなかから生まれ、人々の心をとらえてきた時代でもありました。
 戦争は、そのもの自体が、人命、文化、自然の暴力による破壊ですが、単にそれだけではありません。たとえ戦場にかりだされなくても、個の尊厳の侵害、表現の自由の圧殺、価値観の一元化、弱者の切り捨てなど、自由ではなく強制が社会を覆い、暗黒の時代となります。
 20世紀の作家は、その感性と知性によって敏感にこれらの状況と拮抗し、時代に抵抗してきました。それ以前の作家と異なるのは、個と社会との関係がもっとも鮮明にとらえられた時代ということができます。

 講座では、最初の20世紀人といわれた「石川啄木」を皮切りに、「島崎藤村」、「志賀直哉と白樺派」「広津和郎と私小説の作家たち」「小林多喜二」「宮本百合子」「第一次戦後派の作家たち」「無頼派の文学者たち」など、その時代を代表する作家の作品と、思想の変化の軌跡を、作品をていねいに読むことによってたどってきました。講師にはその作家をよく研究してきた専門家があたっています。

第27回土曜講座
1月14日開講
アメリカ文学への招待

 アメリカ文学の代表的な作家の短編名作を、研究者の解説を得て楽しく鑑賞する講座です。
 米文学の勃興期から現代の注目すべき作家までの作品を通して、アメリカ文学の特徴をとらえるカリキュラムです。植民地主義や独立革命の影響、奴隷制の遺産や豊かさにつきまとうひずみを見据え、広大な地域性と複雑な民族性にも触れながら、人間とは何か、文学とは何かを考えます。
 短編名作を味わい、アメリカを探訪する文学の旅をご一緒に楽しみましょう。

期間:2012年1月14日〜7月28日(第2・第4土曜日2月と7月は第4土曜日のみ)
時間:午後2時から4時まで。日本民主主義文学会事務所にて。
定員:20名(先着順)。どなたでも参加していただけます。
受講料:2万5千円(加入員は2千円引き)
テキスト:お申し込みの方には、作品の翻訳本リストをお渡しします。

講師陣
  村山淳彦(東洋大学教授)   福士久夫(中央大学名誉教授)
  井川眞砂(東北大学教授)   衣川清子(武蔵野外語専門学校講師)
  川畑由美(昭和女子大学教授) 三石庸子(東洋大学教授)


   (日程) (作家・作品等)                  (講師)

 1.1月14日 米文学の世界(序説)                村山淳彦
 2.1月28日 E・A・ポー 「黒猫」              村山淳彦
 3.2月25日 S・ホーソーン 「ウェイクフィールド」      福士久夫
 4.3月10日 H・メルヴィル 「バートルビー」         福士久夫
 5.3月24日 マーク・トウェイン
        「ほんとの話──そっくりそのまま聞いたまま」  井川眞砂
 6.4月14日 ヘンリー・ジェイムズ 「デイジー・ミラー」    衣川清子
 7.4月28日 S・フィッツジェラルド 「メイデイ」       川畑由美
 8.5月12日 E・ヘミングウェイ 「誰も死なない」       井川眞砂
 9.5月26日 W・フォークナー 「エミリーに薔薇を」      村山淳彦
 10.6月 9日 アリス・ウォーカー
          「日用品──ディーとマギーとその母」    三石庸子
 11.6月23日 シャーマン・アレクシー
       「リザベーション唯一の信号は、もう赤にはならない」三石庸子
 12.7月28日 米文学と日本の作家たち               村山淳彦


お問い合わせ、お申し込みは、日本民主主義文学会までお早めにどうぞ。  
 電話 03−5940−6335 FAX 03−5940−6339 E-mail: info@minsyubungaku.org