第24回土曜講座 「名作を通して時代を読む(戦後編)」 2010年2月13日開講
                                  
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 土 曜 講 座 
 

 文字どおり、土曜日の午後2時からおこなわれる講座です。10年以上の歴史がありますが、ここ5、6年は「20世紀はどういう時代だったか」を統一テーマにして、半年を単位に、講座を続けています。
 20世紀の前半は、大量殺戮兵器の開発とあいまって、世界を巻き込む大きな戦争や残虐な破壊が繰り返されてきた時代でした。逆にいえば、その残虐さのなかから、いやすことのできない悲しみと苦悩の上に立って、歴史上初めて平和運動が人々のなかから生まれ、人々の心をとらえてきた時代でもありました。
 戦争は、そのもの自体が、人命、文化、自然の暴力による破壊ですが、単にそれだけではありません。たとえ戦場にかりだされなくても、個の尊厳の侵害、表現の自由の圧殺、価値観の一元化、弱者の切り捨てなど、自由ではなく強制が社会を覆い、暗黒の時代となります。
 20世紀の作家は、その感性と知性によって敏感にこれらの状況と拮抗し、時代に抵抗してきました。それ以前の作家と異なるのは、個と社会との関係がもっとも鮮明にとらえられた時代ということができます。

 講座では、最初の20世紀人といわれた「石川啄木」を皮切りに、「島崎藤村」、「志賀直哉と白樺派」「広津和郎と私小説の作家たち」「小林多喜二」「宮本百合子」「第一次戦後派の作家たち」「無頼派の文学者たち」など、その時代を代表する作家の作品と、思想の変化の軌跡を、作品をていねいに読むことによってたどってきました。講師にはその作家をよく研究してきた専門家があたっています。

第24回土曜講座
2月13日開講
名作を通して時代を読む(戦後編)

 日本の戦後は、15年に及んだ戦争によって荒廃した国土と国民生活から出発しました。
 文学者たちは、戦争と戦後社会、そして傷ついた人々の心を、どのように描いたでしょうか。戦後から65年目を迎えようとしている今日の目で戦後の日本を振り返り、歴史における文学の意味と役割をを考えます。
講師陣
   浅尾大輔(作家)
   乙部宗徳(文芸評論家)
   三浦健治(文芸評論家)
2010年2月13日〜7月24日 (第2・第4土曜日)全12回
午後2時から4時まで。日本民主主義文学会事務所にて。
定員20名(先着順) どなたでも参加していただけます。
受講料2万5000円(加入員は2000円引き)


   (日程) (作家・作品等)                (講師)

 1. 2月13日 宮本百合子 「歌声よおこれ」「播州平野」  浅尾 大輔
 2. 2月27日 野間 宏  「暗い絵」            浅尾 大輔
 3. 3月13日 梅崎春生  「桜島」            浅尾 大輔
 4. 3月27日 太宰 治  「斜陽」            浅尾 大輔
 5. 4月10日 大岡昇平  「野火」            乙部 宗徳
 6. 4月24日 堀田善衛  「広場の孤独」         乙部 宗徳
 7. 5月 8日 霜多正次  「沖縄島」           乙部 宗徳
 8. 5月22日 開高 健  「裸の王様」          乙部 宗徳
 9. 6月12日 峠 三吉  「原爆詩集」           三浦 健治
 10.6月26日 大江健三郎 「芽むしり仔撃ち」       三浦 健治
 11.7月10日 安岡章太郎 「海辺の光景」         三浦 健治
 12.7月24日 遠藤周作  「沈黙」            三浦 健治

お問い合わせ、お申し込みは、日本民主主義文学会までお早めにどうぞ。  
 電話 03−5940−6335 FAX 03−5940−6339 E-mail: info@minsyubungaku.org