| 第25回土曜講座 ロシア文学への招待 9月11日 開講 →こちら |
20世紀の前半は、大量殺戮兵器の開発とあいまって、世界を巻き込む大きな戦争や残虐な破壊が繰り返されてきた時代でした。逆にいえば、その残虐さのなかから、いやすことのできない悲しみと苦悩の上に立って、歴史上初めて平和運動が人々のなかから生まれ、人々の心をとらえてきた時代でもありました。 戦争は、そのもの自体が、人命、文化、自然の暴力による破壊ですが、単にそれだけではありません。たとえ戦場にかりだされなくても、個の尊厳の侵害、表現の自由の圧殺、価値観の一元化、弱者の切り捨てなど、自由ではなく強制が社会を覆い、暗黒の時代となります。 20世紀の作家は、その感性と知性によって敏感にこれらの状況と拮抗し、時代に抵抗してきました。それ以前の作家と異なるのは、個と社会との関係がもっとも鮮明にとらえられた時代ということができます。 講座では、最初の20世紀人といわれた「石川啄木」を皮切りに、「島崎藤村」、「志賀直哉と白樺派」「広津和郎と私小説の作家たち」「小林多喜二」「宮本百合子」「第一次戦後派の作家たち」「無頼派の文学者たち」など、その時代を代表する作家の作品と、思想の変化の軌跡を、作品をていねいに読むことによってたどってきました。講師にはその作家をよく研究してきた専門家があたっています。 |
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