2026年1月号 作品紹介

     
 


「追憶のとき」 能島龍三
 車で故郷の群馬に向うと、郷土の詩人、萩原朔太郎の詩の一節が浮かんだ。

「妹をよろしく!」 須藤みゆき
 誰のものでもない。誰のためでもない。私の三十年は、私のためにあったのだ。

「病室にて」 橘あおい
 アキレス腱断裂で入院した彩華に、同室の晴美が亡くなった弟のことを話し始めた。

「ある瓦解」 橘 あおい
 介護老人保健施設の入所者、通所者の暮らしは変化が乏しかった。

「水槽の爺」 仙洞田一彦
 歩くことは健康にいいと自分に言い聞かせて、部屋の片付けをせずに散歩に出る。

 
       

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