「空を見上げて」 和田 逸郎 ぼくが欠員補充の臨時教員として赴任した小学校の校長先生は、民間出身だった。 「月光のしずく」 京都の民主教育を潰した府教委が鳴り物入りで導入したU類に本松由美子は在席していた。 「錦 衣」 野里 征彦 外八は、死ぬこと自体は恐くはなかった。むしろ長く生きたことに、罪悪感を抱くことさえあった。 「あの、暑い夏」 星加 邦雄 昭和十五年暮れに開校した陸軍の飛行学校に多くの少年たちが目を輝かせた。