2017年2月号 作品紹介

     
 
 「落葉を踏んで」笹本敦史
  真一が生協に就職して三十年以上。かつて生協の夢を語った上司は退職して、消息もわからない。

 「ミシンを踏む音」橘あおい
  帰りの遅い印刷会社勤めの父を待ちながら、母は皮革縫製の内職でミシンを踏み続けている。

 「『無宗教葬』の記憶」原健一
  僕が死んだら君の司会で無宗教葬をしてくれと唯物論哲学者の永田廣志は言った。
       
 
       

「2017年総目次」に戻る