2016年6月号 作品紹介


     
 
 「角煮とマルクス」 岩崎明日香
   終点でバスを降りると緋沙子は海沿いの道を五分ほど歩き、家へ続く石段の道をのぼった。

 「暖簾」 木曽ひかる
   空襲で焼けた名古屋の街は復興が進みつつあったが、福子はその日、屋台店の初日を迎えた。

 「大切な宝を守れ」 竹内七奈
   ペンが進むときの心中は、まさに何の不安もなく澄んでいる。奴はそんなときに限ってやってくる。
            
 
       

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